2015年12月の創作活動について

僕らは白鳥になりたいだけのアヒルの子――APOGEE「アヒル」 今年も一年アヒルの子でした。どうもサイトロです。 12月の活動報告をします。今月は短編4作、そして長編を2編(1編は最終稿提出、1編は半分)という所。年末年始が案外忙しく、しかし折を見つ…

年末年始に読んで欲しいミリオンライブ! 小説12選

「運命なんてただの影だ。臆病者だけがそれを見るんだ」――「機龍警察 暗黒市場」 一年間色々やってこきたのは運命かそれとも必然かはたまた偶然か。ともあれ良くやったなぁと少々鼻を高くするサイトロです。 さて年末です。つまりは年始も近いですね。何かと…

『雪のゆりかご』へ贈る推薦文。

ぼくら人間について、大地が、万巻の書より多くを教える。理由は、大地が人間に抵抗するがためだ。人間というのは、障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。もっとも障害物を征服するには、人間に、道具が必要だ。人間には、鉋が必要…

『冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 』レビュー

辺境の人間は知っている――しかし地球から来た娘に、それがどれだけ理解できよう? 燃料の量hは、質量mプラスxのEDSを安全に目的地に運ぶ推力を与えることができない。彼や、彼女の兄や、両親にとっては、彼女はあいくるしい十代の娘である。しかし自然の法則…

2015年11月の創作活動について

現在一つ持っているほうが、未来において二つ持っているより値打ちがある。――ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(フランスの詩人) 現在に生きていたいものですね。どうもサイトロです。 2015年11月の創作活動についての報告です。シンデレラガールズ1本、ミリ…

アイマスSS回顧録その7

面白ければ良いんだ。面白ければ、無駄遣いではない。子どもの砂遊びと同じだよ。面白くなかったら、誰が研究なんてするもんか。――森博嗣『冷たい密室と博士たち』犀川創平 面白くなければ小説なんて、物語なんて書かないんですよね。砂遊びみたいなものです…

アイマスSS回顧録その6

Life is fleeting, and so is death. Only the oath is eternal.生も素早く過ぎ、死もまたしかり。 永遠のなのは誓いだけだ。――MTG「冷静な陽炎」 ファンタジー世界に移住したら決め台詞にしたいです。どうもサイトロです。 SS回顧録第六回。冒頭とラスト以…

アイマスSS回顧録その5

生きることは戦いだ。戦いである以上、当然、負けることもある。――西尾維新「悲鳴伝」 戦うことは大事だと説く時に、同時にリスクを話せないのであれば、その言説は大したことないとか、思ったり思わなかったり。どうもサイトロです。 SS回顧録第五回です。 …

アイマスSS回顧録その4

テンというものの基本的な意味は、思想の最小単位を示すもの――本田勝一著「日本語の作文技術」 毎回このエピグラフを見つけるのに苦心します。どうもサイトロです。 SS回顧録、第四回でーす。このシリーズ、どうやらこれ含めて四回は続くみたいです。ここか…

アイマスSS回顧録その3

煙草に火をつける行為は、人生に残留した汚い感情を消す魔法なのである。ただし、百回に一度くらいの成功率しか望めない。――森博嗣「夢・出逢い・魔性」 すごいですね。ドラえもんのひみつ道具ですよ。どうもサイトロです。 煙草自体にはさほど興味がなく、…

七尾百合子小説アンソロジー『百合の名前』推薦文

私、百年後まで色褪せない、時代を越えた新鮮な感動を、人に与えられるようなアイドルになれたら素敵だなーって思いついちゃって、それで、もうどうにも止まらなくって! ――アイドルマスターミリオンライブ! 七尾百合子 そんな彼女をプロデュースしたくて、…

アイマスSS回顧録その2

プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである――リチャード・バック プロになりたいとは露程も思わず、ともすれば何時しか書くのを辞めるのではないかと思う次第です。今直ぐではない、遠い先の話です。どうもサイトロです。 SS回顧録の第…

アイマスSS回顧録その1

家が石で作られるように、科学は事実を用いて作られる。しかし石の集積が家ではないように、事実の集積は科学ではない。――アンリ・ボアンカレ「宇宙創成」 言葉の集積は文章となりますけれど、戯言の集積は何になるんでしょうね。どうもサイトロです。 さて…

「春風よ、今はまだ」あとがき

おはよう!そして会えないときのためにこんにちは、こんばんは、そして、おやすみなさい(Good Morning,and in case I don't see ya,good afternoon,good evening,and good night!)――映画「トゥルーマン・ショー」 挨拶は時に、別れの言葉よりも寂しさを覚え…

自己懐古を兼ねた自己紹介

世界は終わる。メソメソと。ドカンとではなく…――アンリ・ミショー 最初の記事でいきなり終末めいたエピグラフ。 さて自己紹介をば。サイトロです。twitterアカウントでこの名前を付けてから四年と少々。この度ブログを始めてみました。この記事でドカンとブ…