アイマスSS回顧録その2

プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである
――リチャード・バック

 プロになりたいとは露程も思わず、ともすれば何時しか書くのを辞めるのではないかと思う次第です。今直ぐではない、遠い先の話です。どうもサイトロです。

 SS回顧録の第二回をお送りします。前回はこちら。今回までが主にアニマスシンデレラガールズのSSになります。大体一年前までの作品たちになります。

 それでは参りましょう。

 

 

喪服の歌

「喪服の歌」/「サイトロ」の小説 [pixiv]

 プロデューサーが辞めるという話と、葬式のマナーという、一般社会の話を扱いたかった、のだと思います。アイマスでやるべきか、と聞かれると閉口してしまいますね。何故書いたのか、タイムマシンが普及したら聞いてきます。

 

無題

「無題」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 タイトルが「無題」なのは、pixivの絵のタイトルでよく見かけていたのを真似したかったからのように思います。もっと真面目に考えてほしい。
 始めての一時間SS。響、貴音、美希の三人、プロジェクトフェアリーは結構好きなユニット。961移籍時の話は「LOST」でも書いたのですけれども、それとはまた別のお話ですね。

ひつじぐも

「ひつじぐも」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 876組SS。ディアリースターズは未プレイなので、アニメでの印象を基に構築しているっぽいです。今やるならもっと慎重にキャラクタの造形を確認したいですね。
 作中に出てくる絵本「ひつじぐも」は、オリジナルの物語です。絵本を読んだ記憶も経験もほぼ無い身なので、果たしてこれが絵本足りうるかは分からない所ですが、物語としては中々良い物が書けたと思います。これきり、オリジナルの物語は書かないようになりましたね。専ら二次創作です。

 「ひつじぐも」は最近の作品に再登場しました。何時か北沢志保に読んでもらいたかったのです。

www.pixiv.net

 

Split emotion

「Split emotion」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 輿水幸子にまつわるお話。タイトルはthe pillowsの楽曲より。直訳すると「粉々の感情」だとか。普段は垣間見えない輿水幸子の一面、そしてプロデューサーが彼女に対して苦悩する物語。
 投稿した後、「もっと上手くやれたんじゃないか」と思ってしまった作品。そう思ったことを未だ覚えてます。今読むとさほどそうは思わないのですが。輿水幸子の裏の顔、めいた主題、雰囲気もモノクロ気味で、普段の彼女とは一風違った感じが気に入っています。

ウサミン星人、メトロン星人と邂逅す

「ウサミン星人、メトロン星人と邂逅す」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 安部菜々さんと、ウルトラセブンに登場するメトロン星人が出会うお話。プロットとメトロン星人のキャラクタを友人に教えて貰って執筆したのですが、何故書けたのか謎に思っています。翌々考えると、ウルトラセブンの二次創作でもありますね……。クロスオーバーともいう。
 話としては宇宙人であるメトロン星人がウサミン星人である菜々さんに興味を持ち、世間話を持ちかけるというもの。世間話SS。菜々さんの過去だったり、メトロン星人の思想だったりに触れてます。
 クロスオーバーということで読者をだいぶ狭めているにも関わらず、読者数や評価数が上位の作品です。嬉しいですね。調べてないですが他の星人とのシリーズが続いていたら面白いですね。

笑顔

「笑顔」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 投稿時期のTwitterを見返すと、ラジオでの北条加蓮の会話に心打たれて書いたSSらしいです。トライアドプリムスSS。「Trancing Pulse」、最上のデビュー曲でしたね。
 作中に出てくるプロデューサーは「鋭い目つき」と「厳つい表情」で、本文に書いてはないのですが長身のイメージがあります。シンデレラガールズに登場したプロデューサーにだいぶ近いですね。アニマスのプロデューサーが細身で爽やかな顔立ちだったので、それとは違うプロデューサー像として書いたんだと思います。いいですよね、でかくて厳ついプロデューサー。
 余談ですが、SSが評価される(pixivで点数が付く、ブックマークが付く、という意味)のは大体投稿してから一週間までなのですが、何故かこのSSは半年くらいの間月一で評価が付きました。トライアドプリムスの人気が伺えます。確か一時間位で書いたSSなんですよね。作品の評価と製作時間は相関を持たない、という事例の一つです。余談長い。

しのぶちゃれんじ! 兵藤レナ編

「しのぶちゃれんじ!兵藤レナ編」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 当時やっていたイベント「西部公演、ガンスリンガージャーニー」を使うこと、工藤忍ちゃんの名前を冠した物語にしたいこと、何かの勝負をアイドルたちにさせたかったこと……全部詰め込みたくて、土日缶詰して書きました。下手に語ろうとすると止まらない位、書けて良かったと思えるSSです。
 タイトルは次シリーズがあったらいいなぁ、と思いつつ付けました。続かなかったんですけど。

がんばれ! インディヴィジュアルズ!

「がんばれ!インディヴィジュアルズ!」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 インディヴィジュアルズとは、シンデレラガールズの森久保乃々、早坂美玲、星輝子の三人からなるユニットです。彼女たちがユニットを結成する、というお話。オリジナルのプロダクション、そして名前の付いたプロデューサー。結構オリジナル色強いですね。

 長編SSとしての構想があり、その第一話でした。結局思う所あって、始まりの物語として完結させました。してしまった、とも言いますが。
 同時期、密やかに書いていたシンデレラガールズの長編(※1)が幾つも頓挫してしまい、この辺りから長編を書けない、書ききれないというジレンマに陥ってしまいました。表には出せない閉塞感がありましたね。

(※1)今まで書いたものをまとめたファイルを見ると、未完の文字が付いたものが二三程。長編の書き方、今でも誰かが教えてくれないものかと思っています。結局、長編を辞めて短編に切り替えることで生存することにしました。

森久保乃々のバースデイ

「森久保乃々のバースデイ」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
 森久保乃々の誕生日SS。これと「がんばれ! インディヴィジュアルズ」を読み返すと、西尾維新を模倣したような書き方(※2)してますね。これきりやらなくなりました。
 誕生日当日の深夜に、何かしたいと強く思い立ち、夜中に打鍵しました。
 千川ちひろさんを描いたのはこれが最初で最後でした。プロデューサーを支えるアシスタント、という立ち位置を短い出番で描けていると思います。怖い。
 森久保の誕生日を祝うお話であり、誕生日とは何か、祝うとは何か、といった問への解答を模索するお話でもあります。

(※2)もう書けなくなったので、再現も解説も難しい書き方。僕の中では、やたら長いモノローグや、意味があるか怪しい言い回しのことだと思っています。読んでいて心地いい場合と、ただただ長い場合があります。上手ければ前者、下手ならば後者。


 第二回回顧録は以上になります。次回は長編「さよならをありがとう」や短編シリーズ2つについての記事を経て、ミリオンライブ! SSになります。

 自分のSSの話ばかりするのも何ですので、これが終わったらブックマークしてるSSをオススメする記事でも書きますかね。

 こちらからは以上です。