アイマスSS回顧録その6
Life is fleeting, and so is death. Only the oath is eternal.
生も素早く過ぎ、死もまたしかり。 永遠のなのは誓いだけだ。
――MTG「冷静な陽炎」
ファンタジー世界に移住したら決め台詞にしたいです。どうもサイトロです。
SS回顧録第六回。冒頭とラスト以外は十一月の半ばに書き終えてたんですが、それからSSが二三作増えてるんですよね。投稿した次の日に読み返すと、本当に自分が書いたのか驚くことがあります。それくらい書いてる時と書いてない時は、集中の度合いが違いますね。
さて前回までのリンクをば。
奈緒のスパッツ
奈緒のスパッツの話……ではないです。彼女のいたずら心を咎める話です。
「スピッツを聴きながらスパッツの話を書いたら面白いのではないか!?」
というのが着想です。おふざけも大概にしてほしいです(怒)。
しかし真面目な話、CDアルバムは大体一時間で終わるので、それを基準に作品を書くと時計よりも早く現状を確認出来るので、一時間SSでは大体アルバムを再生してますね。歌が歌と判断出来なくなったら、集中している証拠です。
こういったお話――アイドルのことを掘り下げた話――を、担当しているプロデューサーさんに褒めてもらえることは、すごく嬉しいです。やっぱりその人程特別な思いで、時間をかけて見ているわけではないので、ちゃんとその子を書けているか不安になったりもします。
始まりは、夜。
「始まりは、夜。」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
豊川風花さんの誕生日SSです。よく書けた件があるのですが、恥ずかしいので反転させます。自画自賛しときながら何を今更という感じですが。
触れたと思った時には離れていて、触れていたいと思った時には遠くなっていた。
さてここでは風花さんの話ではなく、春日未来の話を。
初めてライバル意識を持ったライバルでした。奴は風花さんの胸に埋もるばかりでなく、所恵美に対しても甘えます。許せません。終生のライバル認定しています。何時かは勝つ。何で戦うかは知りませんが。
For A New Art
「For A New Art」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
twitterで見たロコの絵に強い感動を覚え、ロコでしか書けないシーン――ものづくりに挑む姿――を描きたいと思って書きました。一時間SSで3,000文字出たのはこれきりで、それだけ書きたいという思いが言葉になったのだと思います。
余談ですが、珊瑚って英語では何だろうと思い調べたら、コーラルと出て、なるほどコーラルスターフィッシュとはそういう意味だったのかと改めて気付きましたね。遅すぎる。
心に手を当てて
田中琴葉誕生日記念SS第一弾。第四弾まであります。
中の人とアイドルを同一視することは個人的に余りしたくはないと思ったのですが、どうしてもあのポーズだけは、種田梨沙さんがラストで見せたポーズについては、自分なりに解釈をしたいという思いで書きました。
そういった入り口から、田中琴葉の魅力について改めて考えることが出来ました。きっと、ステージから彼女を眺めたら、こんなことを思うのでしょう。
夜という腰掛け
「夜という腰掛け」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
2015年9月27日に更新されたガシャ、「お月見パーティーガシャ」を見て、「篠宮可憐ちゃんが所恵美ちゃんとお話してるよぉ~~~~かわいいよぉ~~~~」と思いながら書きました。本当です。
果たしてアイドルが出ない作品はミリオンライブ! の創作足り得るのか、投稿した後にそんなことを考えました。その答えでこの作品が否定されることもないかと思い、解答は今でも白紙です。きっと今後も。
この辺で改めて気付いたのですが、会話よりは地の文を綺麗に書きたいと思うタイプですね。あくまで二者択一した時の話ですが。
琴葉はドレスを着た
田中琴葉の初SRカードにまつわるお話です。自分が書いた琴葉の話はすべて、共通のプロデューサー像があります。そしてこの話は明確に、誕生日SS「琴葉の指輪」に繋がっています。琴葉の晴れ姿を見た時に抱いた痛みの正体とは。
以下裏話。
このお話は、結婚式場の控室で八割方書きました。始まる前のことだったので、実体験を反映してはいませんが。この記事で書いた「最上静香の結婚式」についての印象が変わった結婚式とは、これのことです。
幻、仮面、舞踏会
「幻、仮面、舞踏会」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
タイトルは森博嗣の「夢・出逢い・魔性」(You May Die in My Show)から。英語タイトルまで語呂合わせにするのは、僕の夢の一つです。
イベントの告知を見た瞬間に書きたいと思ったので書きました。即物的な所は、自分の美点だと思っています。欠点とも。
イベントの一幕、あの表情を見せる琴葉と、仮面の男の話です。
この作品は、よく田中琴葉を描かれている方の書き方に寄せています。本当に素敵なお話を書く方なので、そのうち紹介したいです。
しろくま号
「しろくま号」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
次作の冒頭用に書いたのですが、上手く繋がらないと思ったので単独で投稿しました。
琴葉とプロデューサーの、車内での会話劇。何が起こるでもないんですけど、好きなんですよ。こういう時間が。
ちらと出てきた大神環ちゃんを含めた、灼熱少女の面々でドライブに行く話とか、ないですかね? ないですかねぇ?!
琴葉の指輪
「琴葉の指輪」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
2014年、ゲーム内のプロデューサーが贈った指輪にまつわる一つの結末を描きました。誕生日に間に合うか不安でしたが、何とか零時丁度で投稿できて、更には多くの評価を頂けて、本当に嬉しかったです。
響のギター
「響のギター」/「サイトロ」の小説 [pixiv]
強く言及してないですが、プロジェクト・フェアリーの三人が今よりも大人になった頃の話です。響の口調は意図して可愛さを減らしています。その分カッコよさ、大人びた雰囲気を強めました。
響が故郷で、沖縄の民歌を歌うイメージがあったので、それを物語にしました。こういった歌の件に挑戦出来るようになったのは、「春風よ、今はまだ」(※1)を書ききれたからだと思います。
物語は誕生日と特に関係ないのですが、彼女を祝福したい思いで、ラストは書きました。
(※1)七尾百合子アンソロジー『百合の名前』に寄稿した拙作です。……え? どんな話か知らない? そんな方にオススメしたいこんな記事。
「琴葉の指輪」については、思う所多すぎて何度書いても伝わりにくい文章になってしまったので、端的に書いてあります。年内通しても一番評価されて、著者的にも満足した作品です。
こちらからは以上です。