2015年11月の創作活動について
現在一つ持っているほうが、未来において二つ持っているより値打ちがある。
――ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(フランスの詩人)
現在に生きていたいものですね。どうもサイトロです。
2015年11月の創作活動についての報告です。シンデレラガールズ1本、ミリオンライブ! 5本でした。タイトル一覧こちらです。
- 二人きりの朗読会
- 花に雫
- 白い海
- ルーレット・ラブ
- おにぎりは何処
- またたき
二人きりの朗読劇
【あらすじ】
冬の足音を聞きながら、周防桃子は事務所へと戻った。静かな談話室で、桃子は絵本を読んでいる北沢志保と巡り合う。志保の目に浮かぶ一筋の涙と、『ひつじぐも』という絵本。
朗読劇の幕は、静かに上がる。
【登場人物】
周防桃子
北沢志保
【作者端書】
周防桃子の誕生日を記念して書きました。
志保が絵本を好きというのは結構知られていますが、余り絵本を読んでいるという姿を見たことがありませんでした。そこに周防桃子を巡り合わせることで、普段とは違う志保の一面を描けるのではないかと考えたようなそうでないような。とかく志保に絵本を読ませてあげたかったのです。
『ひつじぐも』を書いたのは2013年のことになります。二年越しに読むと、結構悲しいお話を書いているなぁと思ったり。
花に雫
【あらすじ】
天空橋朋花と「私」の異国旅行記に、或る人物の回想が入り交じる物語。
花を巡る物語の終点に、雫が一つ。
【登場人物】
天空橋朋花
「私」
【作者端書】
天空橋朋花の誕生日を記念して書きました。彼女に捧げます。
「天空橋朋花の華麗で優雅で気品溢れる一日」と題して面白おかしい話を書きたいと思っていたのですが、ふと「花に雫」という言葉が浮かび、気付けばそちらに惹かれて書き上げてしまいました。
異国の情緒が少しでも出ていれば、と願うばかりです。
白い海
【あらすじ】
島村卯月は白い海を見ていた。遠く、どこまでも真っ白で、音を失った海を見ていた。その眼に映る景色と、彼女の姿を描いた一作。
やがて彼女は、海の隙間に沈んでゆく。
【登場人物】
島村卯月
プロデューサー(後述)
【作者端書】
アニメ・シンデレラガールズを経てから、自分なりに島村卯月を思って書いた作品です。ですので、プロデューサーはアニメの彼になります。厳冬に立つ彼女を、どうしても描きたかったのです。
ルーレット・ラブ
【あらすじ】
百瀬莉緒の新曲「ルーレット・ラブ」。
恋というギャンブルに挑む、果敢な女性を描いたアップナンバー。
PV撮影は終盤、クライマックスに彼女は苦戦していた。そんな時、プロデューサーは彼女に或る思いを伝える。
果たして、撮影の行方は。ルーレットは、廻るのか。
【登場人物】
百瀬莉緒
プロデューサー
【作者端書】
アイマス曲のPVというと、PSPで発売されたSHINY FESTAで見ることが出来ましたね。ああいったことが今後もあればいいなぁと思いつつ、思うばかりではいけないと思い、書きました。最初の案では「raise. raise. raise.」でした(※1)。
余談ですが一年前に莉緒さんの誕生日を記念して書いた、「百瀬莉緒の誕生日」に出てくるプロデューサーと、今回のプロデューサーは同一人物です。年下で莉緒さんよりも背が低く謙虚、位のキャラクタで書いています。
(※1)タイトルの理由。
裏話。火曜に何書こうかと思いつつtwitter見てたら瑞希と桃子の「cut. cut. cut.」の素晴らしい絵があって、そこで二人がルーレットに興じているのを見て構想が思い浮かびました。初期タイトルは「raise. raise. raise.」でした。
— サイトロ (@sytlo) November 20, 2015
おにぎりは何処
【あらすじ】
テーブルの上から消えたおにぎり。
探すは探偵・七尾百合子。
全ては星井美希の為。
彼女が目覚めるまで、残り一時間。
おにぎりは、何処に。
【登場人物】
星井美希――アイドル。
高山紗代子――バンシー。
七尾百合子――ノスフェラトゥ。
横山奈緒――ヴァンパイアガール。
北沢志保――ヴァンパイアガール。
我那覇響――アイドル。
二階堂千鶴――アイドル。
木下ひなた――イモムシ。
天空橋朋花――スノーフレークリリパット。
【作者端書】
久々にミステリに挑戦したく思っていましたので、星井美希のおにぎりを巡る物語を書きました。トリック(と呼んでいいか正直怪しい発想の転換)を思いついた時、これしかないと思いました。藁にもすがる思いでした。
登場人物が九人も居ると、それぞれの呼称について確認するだけでも時間がかかりました。次回からは事前に表を作ろうと思います。まぁこれだけの人数が登場することは当分無いでしょうが。
またたき
【あらすじ】
冬の夜、横山奈緒とプロデューサーはコンビニへと向かっていた。
二人の会話は雪のように降り積もってゆく。
またたきの間に、思いを隠して。
【登場人物】
横山奈緒
プロデューサー
【作者端書】
物語の作成に経緯があります。
勢力的に横山奈緒の絵を投稿している方(※2)が、絵のシチュエーションを募集していました。その時、「白い吐息と横山奈緒」が見たいと思いリクエストをして、お返しとしてこの物語を書きました。
タイトルを決めた後、フジファブリックの「まばたき」という曲を思い出しました。
(※2)日々横山奈緒の絵を投稿していて、時には日常を、時には舞台を、色とりどりの横山奈緒を描いている方です。そのコンスタントさや、一人のアイドルを表現し続けるひたむきさには憧れています。少しでも近づくべく、ミリオンライブ! のアイドルの誕生日に合わせて作品を投稿するようになりました。
来月は誕生日SSを四本予定しています、それに加えて寄稿と長編が一本。さて終われば良いのですが。どれも今の時期しか出来ないと思っていますので、全力で取り組みたい所存です。あ、僕所存だけは立派です。
こちらからは以上です。