2016年六月月報

 ここで再開するような大団円はない
 けど他に展開はないのかい
 ――GRAPEVINE『1977』


GRAPEVINE -1977

 

 何かの終わりに流れて欲しい一曲。
 けれど終わりなんて、そう来て欲しいものでもなく。
 ともあれサイトロです。
 6月の月報です。月半ばにちょっと時間が空いたので油断をしていたら、後半泣きながら〆切と戦う羽目になりました。ともあれ四作揃ったのでラインナップ。

1. アイドルをはじめよう

2. 雨夜の二人、静かなるロマンス

3, それは、なつの、どこか

4. 祝福の嵐

 

1. アイドルをはじめよう

【あらすじ】
 ツインデールの少女と出会ったのは、春のことだった。
 期待にムフフと笑みを零す少女と、スーツ姿の俺。
 歌姫の高らかな歌声が、はじまりの合図。
 さあ、アイドルをはじめよう。
【登場人物】
 松田亜利沙
 如月千早
 プロデューサー
【作者端書】
 最初から「出会いの話がしたい」という構想がありました。それだけ、自分の中でもまだ松田亜利沙さんとは出会っていない、アイドルとプロデューサーとして始まっていないという思いがあったのです。二人が踏み出した一歩の先にどんな道が待ち受けているかは定かではありませんが、とりあえずはこの始まりが、祝福に満ちていることを願って。
 余談ですが、スプーンをくわえている如月千早、最高にかわいい。松田亜利沙でなくても写真を撮るレベル。

 

2. 雨夜の二人、静かなるロマンス

【あらすじ】
 あるいは、ボリュームが消えるまでの幕間。
 二人の過ごす雨夜は、静かに過ぎていく。
【登場人物】
 馬場このみ
 プロデューサー
【作者端書】
 

www.pixiv.net
 言及すると、上記作品の続編、あるいは時系列が繋がっている物語として執筆しました。ロマンス、ということで、台詞が付いていたらさぞ甘い時間だったでしょう。全編ほぼサイレントに挑戦してみると、喋らないこと、言葉でなく動きで場面を見せること、そういう技術が欲しいと痛切に思うのです。通信教育、やってないですかね。

 

3. それは、なつの、どこか

【あらすじ】
 免許の更新を終えた秋月律子
 あるいは、役所での用件を終えた秋月律子
 夏の日差しに当てられた彼女は、軒先で一休みをする。
 それは、なつの、どこか。
【登場人物】
 秋月律子
【作者端書】
 前作から一週間以上空いたことで、油断と現実での〆切が一挙に押し寄せ、幾つもあった構想を全て捨てて二日で一気に書いたこの作品。前作と同じくサイレントをやってしまい(本当は当分辞める予定でした)、加えて少し雰囲気に頼ってしまい、これは評判が……などと思っていたのですが、作者の思いとは裏腹に、良かったというお声を聞くことが出来た一作でした。
 秋月律子さんに対しての思いは、ミリオン全員の中でもひとしおで、何時も、どこか未来に生きていた彼女――アイドルとして終わってしまっていた彼女を、どうにか今の時間で、のんびりと描いてみたかったのです。その点を捉えたのは、時間が無い中では精度が良かったと我ながら感心しています。

 

4. 祝福の嵐(6月28日、春日未来の誕生日を記念して)

【あらすじ】
 春日未来の誕生日を祝うべく、集まった四人のアイドルとプロデューサー。
 アイドルたちはそれぞれのアイデアで、未来の祝福を思い描く。
 思いは火花を散らし、プロデューサーはその中心でため息。
 果たして、祝福の嵐は起きるのか。
【登場人物】
 春日未来
 伊吹翼
 七尾百合子
 望月杏奈
 真壁瑞希
 プロデューサー
【作者端書】
 久しぶりにアイドルが会話する作品を書きました。春日未来という子がどれだけ愛されているか、そして、アイドルが楽しいか。アイマスらしい話になったのではないか、と思っております。……逆に、アイマスらしくない話を二次創作でするのはどうなんだろうと、時々自作を見返して思ったりもするのですが。

 今月の活動は以上になります。
 さて、現在『アイドルマスターミリオンライブ!』では、イベント『アイドルヒーローズリベンジ』が開催されていますね。人気イベントの続編、そしてちびっこに大人気のイベントということで、本月に二十三歳になったちびっこ、サイトロ君も大興奮です。その勢いで、当イベント、若しくは田中琴葉で薄い本を作りたいと思う勢いが今はあります。来月あるかは定かではありません。ともあれ、イベントの行方を見守りつつ、今月はこれまで以上に活動せねばと強く思うのでした。君は、十一月にTOKYOに立つことができるか。
 こちらからは以上です