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2016年九月月報

 ふつうの手である。大きくもなければ小さくもない。長くもなければ短くもない、毛深くもなければツルツルでもない、マニキュアをしてはいないが汚れてもいない、やわらかくはないが強ばってもいない、皺が多くはないが若々しくもない。とても人殺しの手とは思えないが、罪を知らぬ手ではない。まるで奇蹟を待ちのぞむように、かれはその手を凝視した。
――レイブラッドベリ『太陽と黄金の林檎』より『鉢の底の果物』

 手を見るという一つのモーションでここまで書けるということ。どうもサイトロです。
 九月の月報です。誕生日小説完結時に記事を書いていたので、実は忘れていました。そういえば来月から更新出来るのか。ともあれラインナップ。

 

1. 風に花

2. 四つの書籍

3. 雨が上がるまで

4. プロローグ・レコーディング

5. 昴、探して

6. Anatano-Me♡

 

 

1. 風に花

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【あらすじ】
 あるいは、豊川風花のとりとめのない話。
 彼女は列車に乗っていた。
 揺れる身体、外は暗い闇。
 やがて彼女は、窓に花を見る。
【登場人物】
 豊川風花
 プロデューサー
【作者端書】
 豊川風花さんの誕生日を記念して、彼女がつらつらとおしゃべりをする物語を書きました。小説、という枠組みからは少々外れるかもしれませんが。ともあれ、彼女が語る過去・現在を組み上げていくのは楽しかったです。
 言うまでもなく風花さんのご家族関係、ご出生関係の設定はオリジナルで、何の根拠もありません。キャラクタの過去・現在・未来の全てが明らかになった時、それは人と何が違うのか。そんなことを考えたり考えなかったり。現実の相手のことをどれだけの要素で知っていると言えるのか、みたいな。これは適当な日本語です。

2. 四つの書籍

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四つの書籍
【あらすじ】
 四冊だった。
 音無小鳥の目に狂いがなければ。
 名探偵は、その耳元で謎を囁く。
『……この四冊には、ある共通点があるのです』
【登場人物】
 音無小鳥
 七尾百合子
 プロデューサー
【作者端書】
 本作はコナンドイル作『四つの署名』からタイトルを、そして内容をぱ☆ど様作の『四つの書名、或いは透明なプロローグ』からそれぞれオマージュしました。
 当方二次創作を頻繁に投稿する人ですが、三次創作も割合よくします。三月に一回くらいはします。今回ミリオンライブ! でミステリを書いてみて、改めてぱ☆ど様の手腕の凄さを思い知りました。七尾百合子と日常のミステリを絡めつつ、アイドルとしての物語も進めていくこのシリーズ、今後も楽しみです。
 拙作の話をすると、正直ミステリとして怪しいですね……思いついた時は「やはり天才か……」とか思ったのですが……ミステリは当分書かないです。編み物をする七尾くんが見て見たいです。出来ればメガネをかけていてほしい。

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3. 雨が上がるまで

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【あらすじ】
 最上静香は軒先から雨を見ていた。
 その中を走る男を見ていた。
「……プロデューサー?」
 長い雨宿りが、始まる。
【登場人物】
 プロデューサー
 最上静香
【作者端書】
 最上静香の誕生日を記念して、彼女とプロデューサーが雨宿りをする短編を書きました。梅雨もとうに明けた季節ですが、未だ降るときは怖いほどに雨粒が窓を叩き、雷が空を震わせます。そんな時、誰かが隣にいたら。彼女はそんなことを思うのでしょうか。ともあれ、誕生日おめでとうございます。
 さて誕生日ということで、有得様にお声かけをして、『静かなる君』というテーマで、それぞれ短編を書きました。

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 有得様は最上静香の短編をよく書かれる方で、初めて読んだのはミリフェス3で購入した同人誌『曇天に咲く』でした。読み終わった瞬間、沸き起こった熱量で思わず最上静香の短編を仕上げてしまったのは懐かしいです。それからも有得様が同人誌を出す度に、こちらも短編を投稿することが続きました。これもまた一つの三次創作ですね。
『静かなる君』というテーマはその時の思いつきで、有り体に言えばこれをお伝えした直後に「……どうすっかな」と自分でも悩んだ始末でした。結果といて書けたからいいものの、もう少し自分でも先行きを確かめてから発進してほしいものです。

4. プロローグ・レコーディング

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【あらすじ】
 これは、最上静香のプロローグ。
 彼女が――二人が挑むは、デモテープの収録。
 その歌声はまだ、舞台で鳴り響かない。
 これは、アイドルのプロローグ。
 あるいは、プロデューサーのプロローグ。
【登場人物】
 最上静香
 プロデューサー
【作者端書】
 最上静香の誕生日を記念して、彼女とプロデューサーがレコーディングに挑む短編を書きました。『雨が上がるまで』を書いた翌日、もっと最上静香のアイドルアイドルした話を書きたいという思いが沸き起こり、ゲッサンミリオンの最終回を読み終えた直後の機運で一気に書きました。こんな風に二人が始まって、いつかの大舞台に繋がってほしいと願います。
 これを書き終えた辺りで、最上静香が好きなんだなーと自覚しました。一年間誕生日小説をやってきて、二本書いたのはこれが初めてのことでした。まぁ1本目が早々と上がったからこそ出来た芸当なんですけれども。もう二度とやらないと思っていましたが、田中琴葉の誕生日でまた二本書きました。

5. 昴、探して

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【あらすじ】
「星、見に行かない?」
 冬にそんなことを言われたら、だーいたい見当はついてしまう。
 そう思いながらも、オレはのり子と一緒に空を見上げる。
 あの星たちは、どこにあるんだろう。
【登場人物】
 永吉昴
 福田のり子
【作者端書】
 永吉昴の誕生日を記念して、昴を探す短編を書きました。初めて調べたのですが、昴というのは一つの星ではなくて、星の群れを指す言葉らしいですね。空が晴れたら探しに行ってみたいものです。余談ですが作者はあまり星に詳しくありません。
 本来ならば誕生日当日の零時に投稿する予定でしたが、作者の都合により先んじて公開することとなりました。こればかりは本当にどうにもならなかった……予約投稿さえあれば……。絵の方はあるんですけどねー……。

 

6. Anatano-Me♡

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【あらすじ】
 オーディションが終わって、一人になって。
 ようやく、思いをぶちまけようと思ったのに。
 翼は呑気に現れて、デートですか? なんて言う。
 なぁ。
 今、その目には何が映る?
【登場人物】
 ジュリア
 伊吹翼
【作者端書】
 ジュリアの誕生日を記念して、ジュリアのオーディション終わりについて短編を書きました。ゲーム内ではそう易々と見せない彼女の姿だとは思いつつ。そういえばジュリアは毎朝顔の星を描くのでしょうか? 余談ですがタイトルはBase Ball Bearの楽曲『Kimino-Me』から来ています。
 本作品を以て『ミリオンライブ! 誕生日SS』シリーズは完結となりました。

sytlo.hatenablog.com

 本当の終わりは、来月の田中琴葉の誕生日――つまりは今日なのですが。
 ともあれ、これにて本当に終わりです。もしも53作全部読んだ方がいるならば、どうかご一報下さい。どうか。 十月は同人誌関係を一気にやっていきます。告知用のページを作らねば、と思いつつ。
 こちらからは以上です