ホントの話と、未来の希望
だからつまり、うちは光ってない状態でもええなーって思ったわけよ。
――『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』より
『真昼のイルミネーション』
光っていましたよ。どうもサイトロです。
おすすめの本の紹介:『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話 (宝島社文庫)』(武田綾乃 著)
— サイトロ (@sytlo) 2019年7月17日
早く目が覚めた朝に読了。夏紀先輩すき。『リズと青い鳥』でこのシリーズを知った身だから、彼女たちの終わりから始まり、終わりが終わったことが寂しく思う。 pic.twitter.com/NvPkj4oq3z
四時に目が覚めたので、読みました。
『響け! ユーフォニアム』シリーズ自体は映画『リズと青い鳥』を見てからアニメを経て、『誓いのフィナーレ』に至っておりました。それ故に、誓いの結末に思う所があり、ずっとそれを抱えていた所した。
今回は小説『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話 』を通して朝方に得た感傷と、とある形で続く、彼女たちの物語について書き記します。
劇伴は当然、Homecomingsで。『Cakes』も好きです。
Homecomings - Songbirds(Official Music Video)
1. あの日終わったコンクール
『誓いのフィナーレ』にて、全国大会を目指していた北宇治高校はあっけない――あまりにもあっけない結末を迎えた。愕然とした。こんなのってないじゃないかと思った。
贔屓目だとは分かっている。『リズと青い鳥』で少女たちが見据えた道が、こんなにもあっさり終わってたまるかというのは、不躾なことだと分かっている。主人公たちのために三年目の、最後の全国大会の意味合いをより強めることだと、十分分かっている。そういえばだけど、三部作であるところの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』もpartⅡはpartⅢのためにあるような結末だった。あれで一年待たされるのはしんどかっただろうなぁ。閑話休題。
そう思っても結末は変わらないわけで、結末がもどかしかったとTwitterに書いた後、一度友人と飲み会で話したことがあった。曰く、それは作中における『セントラル・クエスチョン』(主人公の解決しなければならない問題)が解決していないからではないか、と。これはこれで一つの記事になりそうなのだけれど、敢えて今回はこれ以上は書かない。少なくとも、久美子に示された問題は解決――というか、すべては三年目に持ち越しとなったと思っている。
そして今日に至る。Twitterにて勧められ、いずれ読もうとは思い購入こそしていたけれど、まさかこんなに早く読み終わるとは思わなかった。
少しだけ、期待していた。あの日終わってしまった道を見て、彼女たちがどう思っているのか。劇場では明示されなかったことが明らかになるのではないか、と。しかし、そうはならなかった。今書きながら思ったけれど、それを知りたければ本編第二章にしか書いてないだろうに。
2. 真昼の光に隠れる、イルミネーション
そろそろ本題を書く。エピグラフにも書いた、『真昼のイルミネーション』の話がしたかった。
夏紀先輩はユーフォニアムから離れようとする。ひたすらに全国を目指し、挑んだ日々はかけがえのないもので、こここそがピークであると信じている。対して希美は、音楽はもっと気楽にやって良いと言う。
私は改めて思い知らされる。既に二度目の挑戦は終わり、途絶えた道のほうを、彼女たちは見ていないことを。大学生活に思いを馳せながら、ギターを始めることを空想する夏紀先輩は、一つの希望に見えた。
『響け! ユーフォニアム』は徹頭徹尾コンクールでの優勝を目指す物語だ。本短編で描かれる部活のシーンは、すべてがコンクールのための糧としての役割を持っている。
その物語の隙間に、音楽との付き合い方の折衷案が出てくれるのは、優しいシーンであり、久美子たちには出来ないと思った。
だからつまり、うちは光ってない状態でもええなーって思ったわけよ。
――『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』より
『真昼のイルミネーション』
弱い光だったと思う。
事実だけを書いてしまえば、夏紀先輩たちの代では、全国大会には辿り着かなかった。夏紀先輩は度々実力の不足が描かれ、『誓いのフィナーレ』では問題の発端となった。
だけど諦めなかった。
最後まで吹いていた。
高潔さというよりは、地に足を付けた優しさと誠実さが備わっているのだと思う。それはこの短編で語られる以下の件からも分かる。
自分ももしかしたらそういう大人になるんかもしれへんっていう可能性なんかもしれんわ。誰かの好きを踏みにじってても気づかへんような大人にさ。
――『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』より
『真昼のイルミネーション』
正しい自分ではなく、間違うかもしれない自分を想像することが、出来るだろうか。
真昼の光に潜む、イルミネーションのような警告。
3. 未来の希望
最後に未来の希望について書く。これはまだ、最終楽章を買っただけの私が話すことなので、それを了承していただきたい。
未来を描いている人がいる。それは、中川夏紀がギターを弾いている未来だ。
こんな風に縁取っては | 藤谷光 #pixiv https://t.co/PU7PrTQ9FL
— サイトロ (@sytlo) 2019年7月18日
『響け! ユーフォニアム』シリーズや『リズと青い鳥』で夏紀先輩の先々が気になった人には是非読んでほしい小説。
所謂二次創作ではあるけれど、可能性としての未来がここにある。生活と苦悩、その中に音楽があることを物語としてしたためている。丁寧な物語は、彼女たちが第二楽章を経ても尚、短いながらも同じ時を過ごしていることを描いている。
幸いなことだと思う。
この物語もいつしか終わってしまうのだろうけれど、それでも、思う。
夏紀先輩が誰かの希望に――いつかよりも明るさを増した光であってくれたら、と。
何やら仰々しく書いてしまったけれど、私は『響け! ユーフォニアム』シリーズも、かの二次創作のシリーズも、引き続き追いかけていきたいと、そんなことが言いたかったのだと思う。あとは警告。忘れてはならない警告。
警告――については、同日に読んだ本にも関わりがあり、実は今日は、それについての記事を書く予定だったのだけれど、先延ばしになってしまった。もっとサクサクと書き上げるつもりが、思ったよりも長く掛かってしまった。
ともあれ次回がありましたらその時に。
余談ですが、さきほど『リズと青い鳥』のブルーレイを買いました。
もう一度、彼女たちの物語を振り返るために。あの日劇場で見た興奮――スクリーンに光が絶えた瞬間の、二度とは味わえないであろう感覚を、忘れるために。
いつかは何もかもが思い出になるのでしょう。
By making it a song,
Can I keep the memory?
I just came to love it now.
(歌にしておけば、忘れられないでいられるだろうか。
たった今好きになったことを。)
――Homecomings『Songbirds』
あの日、『月曜日のクリームソーダ』は何を見せてくれたのか
モノタリナイことなんて何一つとしてなかったのだけれど。
サイトロです。
「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」ゲーム内楽曲『月曜日のクリームソーダ』MV
2019年6月30日(日)に開催された『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!』のFa公演千秋楽に参加した直後の文章になります。打ち上げもせずに帰ってきましたが、今はただ満ち足りた思いです。今は日本時刻で夜の十時半です。つい四時間程前に目撃した奇跡について書いていくのですが、言いたいことはただ一つ。
『月曜日のクリームソーダ』を歌ってくれたユニット、『Jelly PoP Beans』に感謝を。
ロコ役・中村温姫様、舞浜歩役・戸田めぐみ様、永吉昴役・斉藤佑圭様、周防桃子役・渡部恵子様に感謝を。
バックダンサーの皆様、そして今回、タップダンサーとして参加してくれた皆様に感謝を。
本曲の演出、衣装、楽曲に携われた皆様に感謝を。
ただそれだけです。
今この時この瞬間のこの気持ちがどこから来るのか、『月曜日のクリームソーダ』という楽曲が何を見せてくれたのか、書いていきます。
1. イントロ
前日の公演は観ていなかったけれど、タップダンサーが参加することはTwitterを通じて知っていた。元々、『月曜日のクリームソーダ』という楽曲自体が好きだったので、まぁそれこそソーダにクリームが乗っかるような組み合わせだなと、好印象から期待値をより上げていた。まぁその期待値も、『Jelly PoP Beans』前までの各ユニットが見せてくれたパフォーマンスによってすっかり頭の中から忘れ去られ、いよいよ曲が始まる、という時まで思い出せずにいた。
だから渡部恵子さんが『スペシャルパフォーマンスです!』と言った時に、おぉこれは楽しそうだ、くらいの気持ちだった。2曲目までが十分に楽しかったで、まぁ最後も良いに決まっている、と。
そして壇上に現われるタップダンサー。始まるイントロは聞き慣れたものだ。ゲームイベントで何度も聴いたし、気に入ったから先行DL販売だって買っていた。
そこにタップダンスが加わると、こうも引き込まれるのかと、思う間もなく引き込まれていた。足が音を鳴らす。軽快なリズムを奏でる。分かっているのに、音は止めどなく続くものだから、必死に耳を傾けた。イントロはループし、リズムは変容していく。
そうか、これがタップダンスというパフォーマンスなのか。
気付いたぞと、安心しきった所に中村温姫さんの歌声が飛び込んでくる。
ここで卒倒しそうになった。お気づきかと思うがこの文章はライブ後に『月曜日のクリームソーダ』という単語を五回連続で呟いたおたくによるものである。
待ってほしい。一度タップダンスの要素を落ち着かせてから始めてほしい。だってすごいものが立て続けに起こると人間はエラーを起こすのだ。そのエラーが俺なのだ。
ここで何が起こったのか。以下、というかこの文章全体は記憶に依るものであるため、齟齬や間違いを多分に含んでいる可能性が大いに有り得る。ただ言いたいことだけは偽りないです。
タップダンスは確か四拍四小節をひとかたまりとして披露されていた。それが二~三種類あった気がする。そして『月曜日のクリームソーダ』の歌入りは、アウフタクト――拍の途中から入るのだ。つまり四小節ひとかたまりが続くだろう、と錯覚していた所に正しくメロディが入ってきたら、そりゃ驚く。今やっと気付いた。
間違っていたらごめんなさい。確認したいので明日映像貰えません?
ともあれ凄い始まりだったことには違いない。もうこの時点で最高だった。
2. サビ~2番Cメロ
今日は省略するのだけれど、AメロBメロだってめちゃめちゃ凄かったのである。ただこれを書き続けてしまうと月曜日がやってきてしまうので、今日は割愛。愛を以て。
サビに入った辺りで口を開けていたと思う。すごい一体感を感じる……って感じだった。演者、バックダンサー、タップダンサー、衣装も役割も異なる三つのグループが、一つになってのダンス。
不思議な空間だった。アイマスのライブなので、メインはアイドルのはずなのだけれど、誰が主役なのか分からないくらい、全員が一つのステージに均等に収まっていた。あまり言いたくはないのだけれど、現地で観れなかったことが惜しい。絶対楽しかったと思うし、思い出になっただろう。
不思議さを満足に味わいながらの2番Cメロ。いよいよ感覚がおかしくなってきたな、と思い始める。演者の歌声と同じくらいにダンスに目が行き、ダンスも三種類くらいあるように見える。
パッシュワじゃないんだよこちとら演者もダンサーもタップダンスも追わないといけないんだ目は二つ耳は二つ心は一つしかないんだぞ
— クリームソーダ (@sytlo) 2019年6月30日
我ながら上手く言ったものだと感心している。
3. ラスサビ前~ラスサビ
楽しい時間はいつだって限られていて、『月曜日のクリームソーダ』という曲は4分23秒しかない。まぁ当日は1時間くらいあったと錯覚している。
ラスサビ前はタップダンサーの独壇場。私は一体何のライブを観に来たんだと、今日何度目かの疑問が膨らんでいくに連れて、リズムも複雑怪奇と化していく。タップダンスもっと観たいと思ったので今度調べます。
そこに演者たちが歓声を煽る。するとどうなるか。
ライブビューイングを通して、『タップダンサーのパフォーマンス』と『演者の煽り』と『観客の声援』の三つが脳に集まり大変なことになる。「一度では分からん!!!!!!」と私は頭の中で叫んでいたので、情報は四つもあった。
そんなラスサビも無事に終わり、息も絶え絶えになりながらもラストを惜しんでいた私を嘲笑うように、新しい情報がやってくる。
『Jelly PoP Beans』以外のユニットが画面に現われたのだ。今回のビューイングではセンター以外にカメラが回らなかったので堪能したとは言い切れないのだけれど、正直、その事実だけで――全ユニットが『月曜日のクリームソーダ』という曲に揃ったという事実だけで、私はもう、歓喜に打ち震えた。
願掛け。 pic.twitter.com/EYN8mx7Vaj
— クリームソーダ (@sytlo) 2019年6月30日
天候に恵まれ、無事に終わりますように、くらいの祈りだった。所がどっこい祈りの結果、こんなパフォーマンスを観れるなんて、思いもしなかった。
一堂に会しているのである。ロックでオルタナティブなユニットも、吸血鬼を巡るミュージカルを演じたユニットも、近未来的クール系美少女ユニットも、皆が皆『セラヴィ!』と両手を掲げている。
その光景は、この公演、『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!』が起こした、最高の奇跡だと思う。
4. 『月曜日のクリームソーダ』は何を見せてくれたのか
これを読んでいる人ならば当然知っているとは思うけれど、『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!』という公演は、テレビ番組を模したものである。青葉美咲を司会として、各ユニットが1番組であるかのようにパフォーマンスが披露された。『夜想令嬢』のように劇場公演のように纏めるものもあれば、Pr公演では本当の特撮番組のように仕立て上げられたものもあった。
その中で『Jelly PoP Beans』は、ノスタルジックなユニットだった。(世代ではないので確かでは無いのだけれど)昭和を思わせるような衣装に、歌謡曲的な懐かしさを覚えるメロディ。古き良き、とまでは言わないけれど、現代の良さとはまた違うものが、ユニット全体に帯びていたと思う。
そのユニットが披露する楽曲を通じて、たくさんのパフォーマンス、ユニットが集う、ということ。
テレビ番組、テレビというものが持つ力って、こういうものなんだな、と今思う。
多種多様なものが一つの四角い枠の中で共存している。たとえばそれは紅白歌合戦のような、若者の好きなバンドと年配者の好きな演歌歌手が同居していることと同じではないだろうか。
アイドルのステージだから、アイマスのライブだからアイドルだけが主役になるのではなく、タップダンサーも、バックダンサーも、皆それぞれに輝ける瞬間がある。
そして最後には、皆が一つになって大団円を迎える。
最後のメロディが流れた瞬間に両手を打った。感謝したかった。『月曜日のクリームソーダ』という奇跡に、ただただ感謝がしたかった。
『アイドルマスター』のライブはとうとう、アイドルだけで広がるものではなく、アイドル以外のもの、ゲームにはなかった要素を取り入れて、拡張することが可能になった。Pr公演でも和太鼓グループが加わってくれた時にも近しいことを思ったけれど、今日のパフォーマンスはその更に一歩先の考えに至った。それは『月曜日のクリームソーダ』という楽曲が、『Jelly PoP Beans』というユニットが、よりテレビというものに近しかったからだと考えている。
『月曜日のクリームソーダ』が見せてくれたライブの拡張性、ゲームにないものを組み込んでよりパフォーマンスの面白さを向上させるってここまでの場所に至るのかと、感動が今だに消えない。世界観、テレビショウが見せてくれた奇跡の一曲に感謝を捧げます。#imas
— クリームソーダ (@sytlo) 2019年6月30日
9月の追加公演、どうにか現地で『Jelly PoP Beans』に会えないかと願っている。
正直、あんなものを見せられて、こんなにも感動したライブの次がどんなものなのか、全然想像がついてない。何でも新しいものを加えれば良いというものでもないし、次もまたタップダンサーとコラボするとも限らない。
まぁ、いつだって最高の次は予想が出来ない。
『アイドルマスターミリオンライブ!』が見せてくれるライブは年ごとに新しく、こちらの想像を超えて進化を続けている。それは演者さん、演出、衣装……何を取ってもそうだと言える。
今、1番の公演は何だったかと聞かれれば、今日の『月曜日のクリームソーダ』だと答える。だけど一年後は、二年後は、何と言うかなんて分からない。トライスタービジョンが楽曲を披露するかもしれないし、トライスタービジョンが楽曲を披露するかもしれないし、トライスタービジョンが! 楽曲を! 披露!
調子に乗りました。
『月曜日のクリームソーダ』が見せてくれたライブの拡張性、ゲームにないものを組み込んでよりパフォーマンスの面白さを向上させるってここまでの場所に至るのかと、感動が今だに消えない。世界観、テレビショウが見せてくれた奇跡の一曲に感謝を捧げます。#imas
— クリームソーダ (@sytlo) 2019年6月30日
ただ今は、こうして熱量だけの文字を書き連ねられたことにも感謝したいです。
周防桃子の楽曲のように、夢でもう一度『Jelly PoP Beans』に会えたら、どれだけいいでしょう。まぁいつかは映像として収録されるだろうから、この文章が、その日を待つまでにちゃんと溶けきるクリームであることを、今は願うばかりです。
二時間くらい前に観た『月曜日のクリームソーダ』ってめちゃめちゃすごかったんだけど妄想だったりしない???????? 夢だったりしない?????????
— クリームソーダ (@sytlo) 2019年6月30日
夢じゃなかったな。本当によかったな。
最後にもう一度、『月曜日のクリームソーダ』に関わった全ての方々に感謝を。
ありがとうございます。お陰様でクリームソーダまで好きになっちゃいました。
『ALTER EGO』を遊んだ日に見た映画の話
Welcome to Fight Club.――映画『Fight Club』より
そういう映画だと思ったんですよね当初は。どうもサイトロです。
タイトルに『ALTER EGO』ってあるのにエスの静謐な佇まいについて語らないとは何事かと思われますが大丈夫です、今回は1999年のアメリカ映画『Fight Club』と、2018年に配信開始されたiOS向けアプリケーション『ALTER EGO』、二つを一夜にして見て遊んだことについて書き残します。
やっぱりエスの佇まい良いよなぁ。
ブラピもかっこいいぜ。
ほぼ日記としての意味合いしかなく、それでもこの体験を両者を知る人に知ってもらいたい、そんな情熱の一心です。当然ながら両者の致命的と言えるようなネタバレがあるのでご了承ください。二時間の映画は二時間で見れるし、『ALTER EGO』は大体一週間くらいあればどんなものであるか理解出来る(し、アプリと書きつつも難しいゲームではないので)ので、どうか両者を知らない人はこの先を読まずに、実際に触れてもらいたい。
1. 2/16真夜中目前
2. 2/17早朝
3. 2/17夜
4. 『ALTER EGO』と『Fight Club』、規律と衝動
改めて思うけれど、実体験から生じる情熱ほど熱いものもないのだから。
続きを読む『CROSS HEART PUZZLE』に隠れたメッセージについて
――すぎたことは絶対かわらないもの。いつもそこにあるのよ。すぎたことだけが、確実に私たちのものなんだと思うわ。
――江國香織『神様のボート』
思い出せないことほど美しい。どうもサイトロです。
とっかべ短編『CROSS HEART PUZZLE』
— サイトロ (@sytlo) September 4, 2018
二人が交わす言葉の暗号について。
1. クロスワードは解かなくても読み進められます。
2. PCで読む場合はこちらから。携帯端末の場合はTwitter画像を推奨します。
3. 全て解けた方はご一報いただけると嬉しいです。https://t.co/E10Vdvi0E4
さて今回は、9月4日に公開したとっかべ(徳川まつりさんと真壁瑞希さんの関係性を指します)短編『CROSS HEART PUZZLE』に掲載されたクロスワードの答え合わせをしていきます。tumblerに投稿しないのは、次の読者への配慮です。問題と解答が隣り合うと、見たいと思うのが人の性です……ですよね?
本編を執筆するにあたって、上作品をはじめとしたすみれ様の作品群へ、改めて敬意と感謝を。徳川まつりさんと真壁瑞希さんの間に広がる、美しく儚い、それでも続くもどかしい日々の描写が、大好きです。特に上作品のラストは、時々心で繰り返すほどに、素晴らしい文章です。拙作と合わせて是非。
それでは、言葉を埋めていきましょう。
続きを読む
『Theater Boost!』あらすじ妄想録
「さよならをいって別れた友だちが一人いたはずだぜ」と、彼はいった。
「彼のために豚箱に入っていたとしたら、それこそほんとうの友だちだったはずだ」
――レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
『仮面ライダーW』で『長いお別れ』を知ってからもうすぐ10年だそうです。どうもサイトロです。
今回は『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』での企画、『Theater boost!』にて提示された3つの演目、『超ビーチバレー』『三姉妹カフェ』『劇場サスペンス』についてシナリオのあらすじを書いて、その上でキャスティングを決めてみるという遊びを行ったので、その顛末を書いていきます。どうしてそれを始めたかでも長々しく書けるのですが私情でしかないのでインターネットには書きません。今から始めるのも私情でしかないのでは?!
ともあれラインナップです。
1. 超ビーチバレー編
2. 三姉妹カフェ編
3. 劇場サスペンス編
4. おわりに
ブログ書くのが一年ぶりなのでちゃんと出来るか心配ですが、やっていきましょう。
続きを読む年末年始に読んでおきたいアイドルマスターの短編小説8選
「それほど居心地はわるくないからね。たしかにりっぱな人間には会えないが、りっぱな人間なんかに会いたいとは思わない」
――レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
立派な人間による短編小説の紹介だと思って下さい。どうもサイトロです。
さて年末です。つまりは年始も近いですね。何かとスマホを触っているしかない状況が度々あることでしょう。親戚と特番を見ているしかない時や、長距離の移動中等等。そんな時間のお供に、と思いましてアイドルマスターの短編小説を8作ご紹介します。早速ラインナップをどうぞ。
1. 今はまだない
3. 人類の人
4. 聖なる働き者たちの冒険
5. 捨てるもの、与えるもの
6. 秋日にたゆたう
7. さよなら皇帝
8. 雪に変われ
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たのしいISF02参加情報!【スペースはC09】
ゆめはまぼろしだというけれど
でもわかる あなたこそ
あいしてくれる あのゆめとおなじひと
――映画『sleeping Beauty』(眠りの森の美女)
愛は大事。どうもサイトロです。
さてISF02が開催されます。情報は下記公式サイトはこちら。
IDOL STAR FESTIV@L アイドルマスター 765プロダクションAS+ミリオンライブ!オンリーイベント同人誌即売会 アイドルスターフェスティバル
開催日時:2016年11月03日(木・祝日)12:00~15:30(即売会)
開催場所:横浜産貿ホールマリネリア
サイトロも現地参加します。本ページには新作同人誌やアンソロジー情報を記載します。タイトルにもあります通り、スペースは『C09』、烏山捨巳様(@cioaran )のサークル『書肆烏山』にお邪魔することとなりました。
早速ラインナップ。
1. 新刊:小説短編集『星が生まれた日』
2. 寄稿:ミリオンライブ! 食事小説アンソロジー『LUNCH-TIME PERFORM@NCE』
3. 寄稿:大神環合同誌2『CuHuHu』
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