『冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 』レビュー
辺境の人間は知っている――しかし地球から来た娘に、それがどれだけ理解できよう? 燃料の量hは、質量mプラスxのEDSを安全に目的地に運ぶ推力を与えることができない。彼や、彼女の兄や、両親にとっては、彼女はあいくるしい十代の娘である。しかし自然の法則にとっては、彼女は、冷たい方程式の中の余分な因数にすぎないのだ。
――トム・ゴドウィン「冷たい方程式」
どうもサイトロです。
今回は冒頭のエピグラフに出てきております、「冷たい方程式」が収録された『冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 』の感想レビューになります。元々「冷たい方程式」だけを読む予定だったのですが、読み終わった興奮の余り他の作品にも手を出してしまいました。刊行されたのが三十年以上前の本なので図書館等を利用しないと読めない(事実私も図書館で借りてきた)本ではありますが、何時か誰かがこのページを訪れることを願いつつ、レビュー始めます。 収録されているのは以下の八作品/作者名。
- 接触感染/キャサリン・マクレイン
- 大いなる祖先/F・L・ウォーレス
- 過去へ来た男/ポール・アンダースン
- 祈り/アルフレッド・ベスター
- 操作規則/ロバート・シェクリイ
- 冷たい方程式/トム・ゴドウィン
- 信念/アイザック・アシモフ
冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 (ハヤカワ文庫 SF 380 SFマガジン・ベスト 1)
- 作者: トム・ゴドウィン,伊藤典夫,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1980/02
- メディア: 文庫
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アイマスSS回顧録その7
面白ければ良いんだ。面白ければ、無駄遣いではない。
子どもの砂遊びと同じだよ。面白くなかったら、誰が研究なんてするもんか。
――森博嗣『冷たい密室と博士たち』犀川創平
面白くなければ小説なんて、物語なんて書かないんですよね。砂遊びみたいなものです。
さてSS回顧録第7回、最終回と相成りました。ここまでが2015年10月までの活動となります。11月に投稿した作品については、別途まとめて記事を作っていきます。
過去リンクを貼ってそれではスタート。
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